ブログを書くためのサービスには主に、次の2種類があります。
- 完全無料で使うことができるもの [例: アメーバブログ(アメブロ)やライブドアブログなど]
- 独自ドメインを使うことのできるもの [例: WordPress(ワードプレス)など]
それぞれメリット・デメリットはもちろんありますが、もしホームページからの集客を目的としたブログにしたいのであれば、断然WordPress(ワードプレス)がオススメです。
今回は、なぜWordPress(ワードプレス)の方がオススメなのか?アメブロなどの無料ブログサービスとはどう違うのか?について、わかりやすく解説していきます。
無料ブログサービスについて
まずは、無料ブログサービスのメリットやデメリットについて見てみましょう。
無料ブログサービスのメリット
- 完全無料で使える
- お手軽で簡単
- はじめはアクセスを稼ぎやすい
やはり初心者の方にとって一番大きいのは、初期費用や維持費などがかからないことでしょう。そのため手軽に始めやすいところが特徴です。
さらにアメブロでは、SNSでいう”フォロー”や”コメント”のようなつながりを簡単にもつことができます。そのため、特に始めてしばらくの間は、同サービス内から(同じくアメブロを使っている人から)のアクセスを稼ぎやすいという点もメリットの1つでしょう。
無料ブログサービスのデメリット
もちろん良いことばかりではありません。デメリットについてもみてみましょう。
- 自分の文章や写真を勝手に使われる可能性がある
- ブログ内に自動で広告が表示される
- 独自ドメインを利用できない
- SEO対策にならない
- メンテナンスなどで利用できない時間帯がある
- ブログ記事やアカウントが勝手に消される可能性がある
- サービスが終了した場合、ブログがまるまる消える
無料で使うことができるかわりに、このような致命的なデメリットがいくつもあります。いくつか詳しく見ていきましょう。
自分の文章や写真を勝手に使われる可能性がある
無料ブログサービスを利用する場合、はじめにサービスの規約に同意をする必要があります。その規約で特に重要なのが、著作権関連についての規定です。
例えばアメブロを例にあげると、このような規約があります。
第12条(知的財産権等)2.当社は、利用者が本サービスにおいて投稿、アップロード又は保存した全ての情報(文字情報、画像情報等を含みますがこれらに限られません)について、これらを保存・蓄積した上、本サービスの円滑な運営、改善、当社又は本サービスの宣伝告知等(第三者のメディアへの掲載を通じた紹介記事・コンテンツ等も含まれます。)を目的として、あらゆる態様で利用できるものとし、利用者はこれに同意するものとします。
つまりサービス側は、あなたの文章や写真を許可なしに自由に使うことができるということです。もし写真に自分の顔が写っていたとしても、文句をいうことはできません。
これに関しては実際に騒ぎになったこともあり、多くのメディアで取り上げられました。こちらのブログでわかりやすく解説されています。
参考 (追記あり)アメブロで著作権や肖像権を主張するのはお門違いMore Access!More Fun! 永江一石のITマーケティング日記独自ドメインを利用できない
ドメインとは、簡単にいえばサイトのURL(https://lexa.co.jpなど)です。そして独自ドメインとは、このURLを自分の好きな文字列にできることをいいます。○○.com や ○○.jp など、後ろに続くものもいくつか選択肢があり、他のサイトと重複さえしなければ好きな文字列を指定することが可能です。
これに対してアメブロの場合、URL自体はアメブロのものです。例として、市川海老蔵さんのブログトップを見てみましょう。

このように、https://ameblo.jp/のあとに続く部分のみが、それぞれ自由に決められるようになっています。あくまでも『アメブロの中の1ページを借りている』という形です。
本サイトへの直接のSEO対策にならない
上で解説したように、アメブロなどのブログでは、あくまでブログサービス内のページを一部借りている形です。
そのため自分のお店のWebサイトを別ドメインでもっている場合、もちろんブログとお店の公式サイトとは完全に別もの扱いになります。たくさんの人がブログを読んでくれたとしても、お店のサイトに直接影響がでるわけではありません。
メンテナンスなどで利用できない時間帯がある
WordPress(ワードプレス)で運営しているサイトの場合、サイトのメンテナンスなどは基本的には自分の好きなタイミングで行うことができます。しかし、無料サービスの場合その会社の都合でスケジュールを決められるため、ブログを作成したいときに使うことができないなどの不自由を感じる可能性があります。
また、万が一障害が起きても自分で対処することができないため、そのときはただ復旧を待つしかありません。
WordPress(ワードプレス)について
それでは次に、WordPress(ワードプレス)を使う上でのメリットやデメリットを見てみましょう。
ワードプレスのメリット
ワードプレスのメリットは、一言でいうと上で挙げた『無料ブログサービスのデメリット』をカバーしているという点です。
- ブログの文章や写真は自分の著作物になる
- 広告表示は一切なし
- 好きなドメインにできる
- そのままSEO対策に直結する
- すべてが自分で管理できる
WordPress(ワードプレス)のデメリット
もちろんWordPress(ワードプレス)にも、デメリットが全くないわけではありません。特に個人で運営する場合には、主に以下の2点がデメリットとして挙げられます。
- 独自ドメインの取得にお金がかかる
- メンテナンスやバックアップなどは自分で行う必要がある
それぞれ詳しくみてみましょう。
独自ドメインの取得にお金がかかる
さきほど解説したように、ドメインとはサイトのURLのことです。WordPress(ワードプレス)のブログの場合、自分の好きなURLにすることができますが、かわりに自分で取得の手続きをする必要があります。
また、下の画像のように、ドメインの取得には多少なりともお金がかかります(年間で数十円〜)。そのため、無料サービスに比べると敷居が高いイメージがあるかもしれません。

メンテナンスやバックアップなどは自分で行う必要がある
無料ブログサービスと違い、基本的には全ての管理を自分で行わなければなりません。具体的には、WordPress(ワードプレス)本体や使用しているテーマ、プラグインなどのアップデート、それに伴う定期的なバックアップの取得などが挙げられます。

結局どちらがおすすめ?
上で見てきたように、もちろんどちらのサービスにもそれぞれメリット・デメリットがあります。これらをふまえた上で、結局どちらがおすすめなのでしょうか。
冒頭ではWordPress(ワードプレス)がオススメと述べましたが、正確には『目的で使い分ける』のがオススメです。
たとえば、「ただ日記を書きたい」「ダイエットなど、なにかの記録がしたいだけ」ということであれば、無料で手軽な無料ブログサービスで十分でしょう。しかし、「ブログからお店への集客を狙いたい」という明確な目的があるのであれば、断然WordPress(ワードプレス)がおすすめです。
目的に合わせてどちらかを選んだり、場面によって使い分けるのも良いでしょう。
まとめ
以上、『集客目的のブログならWordPress(ワードプレス)を利用したほうがいい理由』についてでした。
アメブロなどの無料ブログサービスは気軽にはじめやすく便利ではありますが、そのデメリットをきちんと理解した上で運用していきたいですね。せっかく頑張って作るブログなら、ぜひWordPress(ワードプレス)を活用して集客アップやSEO対策も狙っていきましょう!